マドンナ　「エビータ」の「Don't Cry For Me Argentina」でファンに！

ミュージカル『エビータ』がロンドンで初めて上演されたのは1978年で、1996年に監督アラン・パーカーにより映画化されました。

「エビータ」にはクラシックのテイストに加え、ロックやポップス、タンゴ調などさまざまな種類の音楽が散りばめられ、ロイド＝ウェバーの才気がこれでもかと溢れ出た作品です。

固い声のアナウンスとともに流れるレクイエム。軍人たちに担がれたエバの棺が現れ、アルゼンチン国民が悲しみに打ちひしがれる場面で物語は幕を開けます。

エバは愛人の子で父の援助で生活をしていましたが、6歳の時に父が死亡し極貧生活が始まります。

15歳の時に、上京するために歌手の楽屋に忍び込み、タンゴ歌手を誘惑をして、ブエノスアイレスへ行くことに成功しました。

「聖女と呼ばれた悪女」

女優になるという野望を抱き、オーディションを受けるものの、結果は不合格続き。そんな中、エバは、カメラマンの愛人になり、モデルの仕事を手に。この成功を機に、より地位の高い男に乗り換えながら、エバは次第にのし上がっていきます。

震災の救済コンサートで、エバは後の大統領となるペロンと出会い、ペロンの愛人に。

クーデターにより拘束されたペロンを助けるため、エバは国民に働きかけ、世論を味方につけてペロンを救済します。

釈放されたペロンは、エバと結婚し、その後の選挙で大勝し大統領となり、エバはファーストレディとしての地位と名誉を手にいれたのでした。

ついに、ファースト・レディとなったエヴァは、夫の右腕として次々に自分の夢を実現させ、新生アルゼンチン政府の象徴として国民の憧憬を一身に集めます。

衣装や、宝石などの装飾品にお金をつぎ込み、浪費を繰り返しますが、一方で、有名な“レインボー・ツアー（虹の使者）“でヨーロッパ各国を歴訪。婦人参政権を獲得し、貧しい人々を助けるエヴァ・ペロン財団を設立するなど、精力的に活動を続けます。

しかし、富と名声をを得て絶頂を極めた若く美しい彼女は病魔に冒されていきました。

末期の子宮ガンと診断された彼女は、ペロンの再選を応援するために、最後のラジオ放送で支持を呼びかけます。

そして、彼女は33歳の短い人生に幕を降ろし、アルゼンチン中が悲しみに暮れました。

 エビータ (映画) 　 Wikipedia

エバ・ペロン　Wikipedia

数々の主演をこなしてきたマドンナですが、その演技力は評価されていませんでした。

「エビータ」のマドンナの演技にも賛否両論ありましたが、ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞しました。

「エビータ」の裏主人公といっても過言ではない存在のチェ。

チェは、チェ・ゲバラを念頭に置いて創作された登場人物で、この後も、ウェイター、掃除夫など様々な民衆の姿で登場し、狂言回し役を務めます。

（キャスティングのみで出演記録がない場合もあります）22年6月現在

エビータ

久野綾希子、五十嵐まゆみ、野村玲子、堀内敬子、鈴木京子、井上智恵、鳥原ゆきみ、秋夢子、谷原志音、江畑晶慧

チェ

市村正親、飯野おさみ、沢木順、芝清道、佐野正幸、石丸幹二、金田俊秀、飯田洋輔

ペロン

光枝明彦、麦草平、山口祐一郎、今井清隆、下村尊則、佐野正幸、渋谷智也、金田俊秀、福井晶一、北澤裕輔

マガルディ

沢木順、芥川英司、下村尊則、山口正義、青山明、渋谷智也、飯野おさみ、佐野正幸、内田圭

ミストレス

保坂知寿、野村玲子、石橋ちさと、橋本千波、西田ゆりあ、八幡三枝、苫田亜沙子、久居史子、高木美果、松元恵美、藤原加奈子