私が尾崎豊さんをはじめて知ったのは、1988年、最初で最後のテレビ出演となったフジテレビ系列の「夜のヒットスタジオ」でした。
尾崎さんは1983年のデビューなので、お恥ずかしながら、5年後に知ったことになります。私は就職してから5年ほど、忙しさのあまり音楽から遠ざかっていた時期があるのですが、ちょうどその頃にデビューをされていたのです。
「太陽の破片」を聞いた時は鳥肌が立つほどの衝撃でした。
ほかの曲も聞いてみたくなり「十七歳の地図」を早速購入、暫くの間、何回も繰り返して聞いていました。
尾崎豊 厳選ベスト3
十七歳の地図 (アルバム)
A面
1.「街の風景」
2.「はじまりさえ歌えない」
3.「I LOVE YOU」
4.「ハイスクールRock'n'Roll」
5.「15の夜」(THE NIGHT)
B面
6.「十七歳の地図」
7.「愛の消えた街」
8.「OH MY LITTLE GIRL」
9.「傷つけた人々へ」
10.「僕が僕であるために」
オリコンチャートでは1991年の再リリース盤が最高2位となり、売り上げ枚数は113万枚でミリオンセラーとなりました。
その後の再リリース盤を入れると、総売り上げ枚数はおよそ300万枚となっています。
多くの批評家たちから肯定的に評価され、10代の心情を綴った歌詞が高い注目を集めた他、ブックオフオンラインの「邦楽名盤100選」に選定されました。
①「僕が僕であるために」 人とのすれ違いを描いた名曲!
僕が僕であるために
「僕が僕であるために」は残された曲の中で最も人気があり、16、17歳の青年が感じた心の情景がリアルに表現されています。
その為、豊さんのわかりやすいメッセージは当時の高校生に爆発的に支持をされました。
②「ILoveYou」 何十年経っても色あせない永遠の名曲です!
ILoveYou Sony Music (Japan)
「ILoveYou」は、1983年リリースのファーストアルバム「17歳の地図」に収録されているナンバーで、1991年に11枚目のシングルとしてもリリースされました。
この曲は、ファーストアルバムの制作の終盤、プロデューサーの須藤氏から「バラードが1曲欲しいんだけど、何か書いてきてくれない?」と言われた豊さんが、その場で「アイラブユー...」と口ずさんだものが元になっていて、即興で作った可能性が高いと言われています。
③「シェリー」 尾崎豊のツアーの全てのライブで歌われた曲です!
シェリー
「後楽園の近くの川を見て作った曲」と言われていて、アルバムのラストを飾る名曲です。
一般的にはシェリー=恋人と連想しますが、母のように、自分の中にある「全てを受け止めてくれるもの」に対して、現実の心の内を吐き出している様に思います。
雑誌の対談で「ボクが歌手っていうものになって、この世界でやっていくことの不安感や決意みたいなものを歌った曲」、「この曲を作ったときの気持ちを忘れたくないと思ってる」と語っています。